南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜
担当者
荒井 好和
講義題目 金融規制と監督
開講キャンパス
授業概要 90年代の後半、日本の金融システムに再構築を迫る事態が発生した。一つは、不良債権の発生によって金融システムの脆弱性が明らかになったことであり、いまひとつは、世界の潮流に倣って日本銀行法が改正されたことである。これらのショックによって、旧いシステムは新しいそれへとどのように移行したのか、この問題を、下記の文献によって金融監督政策という観点から見てみたい。
学修目標 金融機関に対する規制や監督の問題は、必ずしもよく知られているわけではない。しかし、わが国の金融危機で露呈されたように、そしてまた金融の再編が行われているEUでも、この問題は金融市場の安定性を確保する上で極めて重要であること認識して欲しい。
授業計画 1回につき一つの章を取り上げる。内容の要約は最小限にして、討論に時間を割きたい。また、必要に応じて、下記の参考書から一部を適宜取り上げる。
評価方法 報告内容(60%)とレポート(40%)で評価する。
テキスト 伊藤隆敏・T.F.カーギル・M.M.ハッチソン(著)、北村(監訳)『金融政策の政治経済学(下)』東洋経済新報社、2002年。
その他 参考書として次のものを挙げておく。
 三木谷良一・A.S.ポーゼン(編)、清水(監訳)『日本の金融危機』東洋経済新報社、2001年。
 小宮隆太郎・日本経済研究センター(編)『金融政策論議の争点−日銀批判とその反論−』日本経済新聞社、2002年。