南山大学

 

【科目コード】97615

【科目名称】財務諸表分析

【担当者】斎藤 孝一

【単位数】2                    【配当年次】1秋・2    【開講期】春学期

 

【授業概要】

本科目は、有価証券報告書から得られた損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を用いて、収益性の分析、流動性の分析、成長性の分析、生産性の分析などを行う。特に、損益計算書・貸借対照表のみを用いた分析とキャッシュ・フロー計算書を用いた分析との違いを明らかにする。また、フリー・キャッシュ・フローを用いた分析、営業キャッシュ・フロー、投資キャッシュ・フロー、財務キャッシュ・フローのパターン分析を行う。

【到達目標】

   財務諸表を理解し、その分析方法を学ぶことによって、企業の活動を的確に把握できるようになること。

【授業計画】

1.         企業の目標と企業評価の方法

2.         定性的分析と財務データの関連づけ

3.         構成比率分析

(1) 構成比率 (2)百分率計算書

4.         趨勢分析

(1) 趨勢比率 (2)趨勢比率分析

5.         売上高の予測

(1) スキャッター・グラフ法 (2)最小自乗法 (3)移動平均法

6.         収益性の分析

(1) 売上高利益率 (2) 資本利益率

7.         活動性の分析

(1) 資本回転率

8.         安全性の分析

(1) 短期安全性分析 (2) 長期安全性分析

9.         生産性の分析

(1) 生産性 (2) 付加価値 (3)付加価値分析

10.      成長性の分析

(1) 成長性の測定方法 (2) 成長性の測定基準

11.      利益処分の分析

(1) 配当性向 (2) 配当率 (3) 内部留保率 (4) 社外分配率

12.      損益分岐分析

(1) 損益分岐点 (2)損益分岐図表 (3)変動費・固定費の分解 (4)最小自乗法

13.      キャッシュ・フロー計算書の分析

(1) 営業活動によるキャッシュ・フローの分析 (2) 投資活動によるキャッシュ・フローの分析

(3) 財務諸表によるキャッシュ・フローの分析 (4) フリー・キャッシュ・フローの分析

14.      会計方針と企業分析

15.      総合的な評価

   

【評価方法】                                    

  期末試験またはレポート80%、小テスト10%、参加・貢献度10

【テキスト】

  プリントを配布する予定。

【参考文献】

西山茂『企業分析シナリオ[2]』東洋経済新報社、2006