南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
成田 靖子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 分子レベルからみたヒトのからだ
授業概要  生命体のなかでおこる複雑な営みをシステムとして解明するのが生命科学であり、自然科学・人文社会科学の分野にまたがる。本講義は生物学・化学・医学の観点からヒトのからだのしくみを細胞レベル・分子レベルで解明する。
学修目標  生命体の基本単位は細胞である。それはたった1個の細胞からできている単細胞生物でも、60兆個の細胞が集まっている人体でも同じである。細胞が相互に作用しあって築き上げているヒトのからだのしくみについて理解し、日々刻々と提供される生命科学情報を自分の言葉として理解できる基礎をつくるのを目標とする。
授業計画  今年度は最先端の生命科学技術をテーマにする。
 1〜3  生命の始まりの科学—生殖—
体外受精が可能になって崩れた原則
卵子、精子、胚を他人とやり取りしていいのか?
誰が母親なのか? 代理出産の問題 など
 4〜8  生命を複製する—クローンと再生医療—
クローン技術とは?
クローン人間は誕生するのか?
再生医療とは何か?
万能細胞とは何か? 万能細胞を使うと何が可能になるのか?
卵子を若返させる技術がある? など
 9〜13  私たちの設計図をひもとく—遺伝子—
DNAと遺伝子とゲノムはどう違う?
遺伝子で個人の能力や適正が判断できるのか?
遺伝子情報を知る権利も知らないでいる権利もある
遺伝子診断で受精卵を選ぶことができる
「男女産み分け」? 広がる着床前診断の目的 など
 14   授業の総括
15   定期試験

 以上にホットニュースやビジュアル教材を織り込んで講義を進める。
評価方法 定期試験100%
テキスト 青野由利著 『生命科学の冒険』 2007 ちくまプリマー新書 760円
その他 この科目は、次の JABEE 対応コース「情報技術専修コース」の学習・教育目標に対応する(小項目:A-3)。