南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜
担当者
上野 宏
他の科目との関連  2年次でミクロ経済(第1に必要)とマクロ経済(第2に必要)を履修していることが望ましい。取っていなかった人は、これらを3年次でこの「国際開発論」と同時履修して欲しい。更に、総合政策数量的アプローチを取れれば、なお良い。
他学科履修
副題  発展途上国の経済開発
授業概要  発展途上国とは貧しい国のことである。途上国人口の約5分の一の12億人の人が一日1ドル未満の苦しい生活を送っていると推定されている(1998年)。これら貧困層を減少させるには、経済発展が最も有効であるということは、大多数の専門家の間で合意されている。この授業は、(1)発展途上国の経済問題の現状、(2)問題の原因を説明する経済理論(モデル)、(3)問題への対策としての、又は経済開発の目的達成のための開発政策、を講義する。
学修目標 (1)発展途上国の経済問題の現状を、把握する。
(2)経済問題の原因を説明する経済理論(開発経済学、発展モデル)を、理解する。
(3)これら問題の解決対策として、又は経済開発の目的達成のため、どのような開発政策がありうるか、どのような政策を立てるべきか、を理解する。
授業計画 1.イントロダクション
途上国経済の実態と問題点
2—4.貧困と不平等(朽木他の第1章、トダロ=スミスの第6章)
5—6.二重構造と失業(第2章)
発展又は開発のメカニズム1:マクロ的発展モデル
7.経済成長1:新古典派成長モデル(第3章)
8.経済成長2:内生的経済成長モデル(第3章、ジョーンズ-1999)
発展又は開発のメカニズム2:構造変化による発展モデル
9—10.産業構造とその変化(第6章)
11—12.農業の発展(第7章、速水‐2000)
13—14.工業の発展(第8章)
15.定期試験(持込み不可)
評価方法  定期試験による(100%)。講義ノートが中心です。
テキスト  朽木昭文、野上裕生・山形辰史(編、2004)『テキストブック開発経済学(新版)』有斐閣ブックス。
その他  Key concepts: Assistance for self help. Partnership for development.
 現時点では上記のように計画しているが、少々盛りだくさんに計画し過ぎている観がある。したがって、実際に始めてみるとトピックを減らさざるを得なくなるかもしれない。それらの変更は適宜アナウンスする。