11613 公会計論
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜 |
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亀井 孝文 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 近年、行政活動の経済性、効率性、効果性等をめぐる行政評価論がさかんに展開されている。公会計は、本来、行政の財政運営に関する説明手段として機能す るとともに、行政管理や行政評価に必要なデータを提供する役割ももつ。しかし、現行の公会計制度においては価値計算は行われず単に金銭計算が行われるのみ である。こうした現行制度を改革し、新しい公会計制度を構築しようとする議論がいま国際的に行われつつあり、いくつかの先進諸国においては議論の段階を経 てすでに実行に移されている。 本講義では、公会計制度の改革が求められる背景を考察しながら、現行制度の問題点と新しい改革論の内容を見ていく。 |
学修目標 | (1)国・地方自治体の財政の現状を理解すること、(2)行政の説明責任を理解すること、(3)公会計制度の現状を理解すること、(4)公会計改革論の背景を理解すること、(5)新しい公会計制度論の内容を概観すること、(6)国・地方自治体の財政、財政制度、会計制度に関する新聞記事が理解できるようになること。 |
授業計画 | 《公会計の背景を知る》 1.公会計をめぐる環境と諸問題 《公会計のしくみを知る》 2.公会計の概念 3.公会計制度の生成と発展 4.公会計制度の概要 5.予算制度 6.決算制度 《新しい公会計を考える》 7.公会計改革の議論と動向 8.国際公会計基準 9.新しい公会計の理論 10.公会計と簿記システム 11.公会計改革の提言と実践 《検査・監査制度と財政分析》 12.会計検査制度 13.地方自治体の監査制度 14.財政分析 《定期試験》 |
評価方法 | 定期試験による(評価の割合100%)。 |
テキスト | 亀井孝文著『公会計制度の改革』、中央経済社 2008年 |
その他 | 公会計およびそれに関連する新聞記事等をそのつど配布するので、その内容について自らも十分に理解できるよう努めることが求められる。また、受講者自身も同様の記事を収集して知識の蓄積をすると効果的である。 さらに、次の文献も参考にすること。 クラウス・リューダー著/亀井孝文訳『地方自治体会計の基本概念』、中央経済社 2000年 亀井孝文著『公会計改革論—ドイツ公会計研究と資金理論的公会計の構築—』白桃書房 2004年 亀井孝文著『明治国づくりのなかの公会計』白桃書房 2006年 |