南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3〜
担当者
松戸 武彦
他の科目との関連 社会学概論、社会学、比較社会論
希望者多数の場合は 松戸ゼミと連動させるのでゼミ生を優先することがある
他学科履修 不可
副題 社会調査の実施に必要な基本知識と技能の修得
授業概要  本講義では、特にサーベイ(質問紙を用いた調査)を念頭に置き、問題設定、調査票の作成、データのコンピュータによる加工、および基礎的統計的処理までの技法修得を目的としている。社会調査は、他にも聴取調査、参与観察などの方法もあるが、これらについても概説したい。各時間とも実際の作業を行うことになる。「毎回出席」が強い原則であることに特に留意すること。
学修目標  アンケート調査を適切に行うときの留意点について理解できる。
 統計パッケージを使って簡単な分析ができる。調査の大変さを理解する。
 質的調査についても経験してみる。
授業計画 1.質問紙調査を設計、実施するための技法の修得。以下の4パートを順次展開する。
 仮説の設定:自分たちでテーマを設定し、そのテーマに即した実証すべき仮説を設定する。その場合既存文献に当たるなどして仮説のリアリティ、あるいは、研究上の意義をも検討する。
 サンプリング:無作為抽出の基礎を学ぶ。
 ワーディング:質問文を実際に作成する。その際、注意すべき事項を取り上げ、簡単な調査を実際に行う。その結果を検討し、質問作成上の技能を修得する。
 統計アプリケーションソフトを使った結果の分析。ここでは、SPSSを使用し、単純集計、クロス集計表の見方から始め、多変量解析の初歩までを実際にやってみる。11回

2.既存統計の利用。既存統計の利用の仕方を基本的な部分に限定して検討する。
その際、各種統計資料等をどのように自分のレポートに取り入れていくか、および既存資料の加工などについて実習する。1回

3.聴取調査の実際:聴取調査を実施する場合の注意点を検討し、実際に試みる。聴き取ったこと、また、補助的に集めた資料をどのようにまとめていくかを体験する。2回
レポート講評会1回

 最終的に、講義参加者全体で一つのテーマを設定し、実査してみる。
 各自のパソコンを毎時間必ず持ってくること。
評価方法  出席状況、並びにレポートの内容で評価する。この授業では出席、課題の提出を重視する。毎回出席が原則であり、諸般の事情により出席できない回が、数回におよぶと予想される場合は単位取得は困難。
レポート50%、毎回の授業での貢献50%
テキスト  原純輔他著『社会調査演習』第2版 東京大学出版会
その他