南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3
担当者
後藤 邦夫
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  分散システムを設計するさいに、計算機やネットワーク機器間でどのように通信するかの規約を定める必要がある。通信を行うハードウェア、ソフトウェア設計の基礎となる通信規約(通信プロトコル)の設計と記述方法を学ぶ。ソフトウェアでの実現を視野にいれながら、既存のプロトコルを解説し、さらに実際に新しいプロトコルの設計に至るまでの過程を論じる。
学修目標 1.伝送方式、回線交換、パケット交換などの通信の基礎を知っている。
2.通信ネットワークにおける階層化の概念を理解している。
3.下位プロトコルの概要を知っている。
4.インターネットプロトコルの概要を知っている。
5.代表的な通信プロトコルについて知っている。
6.基本的な応用通信プロトコルを設計し、プログラムを試作できる。
授業計画 第1週 通信の基礎と歴史
第2週 回線交換、パケット交換、広帯域ISDNとATM
第3週 OSI参照モデルとLAN(ローカルエリアネットワーク)
第4週 通信プログラム入門その1… はじめてのsocketとUDP
第5週 WAN(インターネット)との接続
第6週 通信プログラミング入門その2… TCP
第7週 既存の応用通信プロトコルの特徴
第8週 応用プロトコル設計演習
第9週 インターネットプロトコルの階層とTCP、UDPの詳細
第10週 次世代インターネットプロトコル(IPv6)の概要
第11週 経路制御プロトコル
第12週 IPマルチキャストと実時間性を要する通信(RTPの紹介)
第13週 QoS(Quality of Service)の考え方
第14週 まとめ
第15週 定期試験
評価方法 レポート1回(30点)、定期試験(70点)の成績で評価する。
テキスト 講義ノートをWebページで提供する。
(http://www-p.seto.nanzan-u.ac.jp/classes/it/31341/)
池田 克夫 編著、「新世代工学シリーズ:コンピュータネットワーク」。
約180ページ、オーム社出版局、2001年1月、ISBN4-274-13222-6、 2500円(税別)。
参考図書:野呂、後藤、“インターネットソフトウェア”、共立出版、2002。
その他 この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース(情報通信学科・情報システム数理学科)」の学習・教育目標に対応する(小項目:E-2)。