南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
井上  洋
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス 名古屋キャンパス
授業概要  政策形成とは、一般に、政策の立案からその決定に至る行為または現象を意味するものと考えられ、その過程においては政治、世論、財政状況等さまざまの刺激が影響要因として機能する。さらに、政策を産出しそれを執行する行政機構は、行政組織それ自体ないし行政行為を律する法的手続の総体としての制度を意味する。本講義では、とくにイギリスにおける行政の組織、機能等を含む制度の史的変遷を概観することによって、政策の産出主体と政策それ自体との相関分析を行い、それらをめぐる刺激要因がどのように働くかを考える。もって望ましい政策形成のあり方とそれを支援する行政機構を構想する。
学修目標  日英の行政機構形成史の分析を通じて、両国(どちらも議員内閣制をとる)の行政機構(行政組織)の編成上・機能上の違いについて理解を深める。
授業計画 文献研究(レポート発表)、質疑応答形式での進行などを取り入れる。
第1回 はじめに—-職能国家/福祉国家/行政国家の形成と行政機構—-
    ・中央官省の分化と拡充—-イギリスと日本—-
第2回 第一部:イギリス 1.1780年時点のイギリスの行政機構/議会改革と行政機構改革の論理
第3回          2.独任制の行政機関の形成
第4回          3.階統制的な部局機構の形成
第5回          4.『ノースコウト=トレヴェリアン報告書』と公務員制度改革
第6回          5.行政改革運動
第7回 予備日(以上のまとめ/進度調整)
第8回 第二部:日本   1.内閣制度(1)(戦前期の内閣制度、戦後の議院内閣制)
第9回          2.内閣制度(2)(制度運用の実際と問題点)
第10回          3.中央行政機構(1)省庁制
第11回          4.中央行政機構(2)行政改革(2001年中央省庁等改革など)
第12回          5.中央行政機構(3)審議会と私的諮問機関
第13回          6.中央行政機構(4)グレーゾーン
第14回 比較行政機構論(日英比較を通じて)
第15回 まとめ
評価方法  文献研究におけるレポート発表、討論への参加態度などによる。
テキスト  特に指定せず。適宣文献コピーを配布することがある。
その他