南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1
担当者
杉浦 洋
講義題目 精度保証付数値計算法
開講キャンパス 瀬戸キャンパス サテライトキャンパス
授業概要  コンピュータによる数値計算は、近似式を用い有限桁で計算されるので、必然的にコントロールできない誤差を含む。したがって、通常の数値計算では論理的に正しい結論が得られない。例えば、ある小惑星の軌道を数値計算しても、小惑星が地球に衝突するかどうかを断定的には答えられない。この講義で取り上げる精度保証付き数値計算法は、数値計算で生じる誤差の範囲を厳格に評価する機能を備えた計算法である。
 これを学ぶ利点は3つある。まず、数値計算結果を明瞭な基準で用いるための技術が得られる。上の例で言えば、小惑星を危険を犯してでも破壊すべきかどうかがわかる。つぎに、コンピュータの数値演算システムについて深い理解が得られる。最後に、精妙な誤差理論と美しいアルゴリズムに触れることができる。
学修目標 精度保証付計算の諸概念を知る。
精度保証付計算の基本的な技術を知る。
授業計画 1〜3回  精度保証付数値計算法の原理
4〜7回  連立一次方程式の精度保証付解法
8〜9回  固定値問題の制度保証付解法
10〜11回  線形計画問題の制度保証付解法
12〜13回  非線形方程式の精度保証付解法
14〜15回  関数方程式の精度保証付解法
評価方法 演習とレポート
テキスト 精度保証付き計算法、大石進一、コロナ社。
その他