00523 思想史に学ぶ人間の尊厳3
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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吉田 達志 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 政治と文学から見た人間の尊厳の条件 |
授業概要 | 一、 先ず政治上の問題、特にここでは民主主義の問題を採り上げる。民主主義の中に潜む、人間の尊厳を阻害する要因を、民主主義を歴史的に辿ることによって解明する。 二、 次いで、日本の近代文学作品を採り上げる。作家たちが、いかにして具体的な人間関係の中で、人間としての、あるいは日本人としての尊厳を確保しようとしたか、それを作品を通して解明する。 |
学修目標 | ヒューマニズム、すなわち人間中心主義の考えは、結局、人間の尊厳の否定を導く。人間の尊厳を確立するためには、超越的な価値、すなわち人間という次元を超えた価値を志向する必要があることを認識するのを目標とする。 |
授業計画 | 1.青年と学問 2.古代民主主義 「ソクラテスの弁明」を参照のこと 3.近代民主主義 ロック「統治論」を参照のこと 4.現代民主主義−社会民主主義 福祉国家の問題について考えること 5.現代民主主義−大衆民主主義 マスメディアによる世論操作に関心をもつこと 6.全体主義的民主主義 共産主義体制とは何かについて考えること 7.日本的民主主義 日本的共同社会について考えること 8.泉鏡花『高野聖』 9.夏目漱石『こころ』 10.森 外『かのやうに』 11.中里介山『大菩薩峠』 12.川端康成『雪国』 13.吉田満『戦艦大和ノ最期』 14.総括 15.定期試験 ※8〜13は演習形式だから、これらの作品について必ず読んでおくこと |
授業時間外の学習(準備学習など) | 「【授業計画】欄参照」 |
評価方法 | 定期試験70%と出席率30% |
テキスト | 授業中に紹介する。 |
その他 |