南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1
担当者
中嶋 忠宏
他の科目との関連
履修対象学科 経営
副題 言葉の文法から文化の文法へ
授業概要 春学期終了までに受講生全員がドイツ文を自由に発音できるようになることを第一目標として、音声練習を欠かさず行う。現在時制の範囲内での基本的な文法事項の学習を学期内にほぼ終了させるので、たとえば簡単な自己紹介や挨拶の言葉といった初歩的な事柄なら、みずからドイツ語で表現できるようになるはずである。秋学期では、春学期で学んだ事項を基礎として、さらに過去形や完了形、受動態、接続法の学習に進み、ドイツ文法の体系的な学習を終了させる。
学修目標 春・秋期を通してドイツ語文法の基礎を体得し、基本的な解釈力・表現力を涵養する。他外国語をすでに修得していれば初心者であっても、一年間の講義でゲルマン系言語としてのドイツ語の概略はほぼ理解できるはず。教室では口頭による文型練習を重視するので、予習・復習をしたうえで、授業には欠かさず出席すること。ドイツ語表現の背景にあるドイツ人の文化・歴史・生活感覚を理解したい。
授業計画 春学期=ドイツ語I文法・講読:動詞に関しては、現在時制の人称変化をマスターし、さらに複合的な動詞の用法を学ぶ。名詞の格変化と前置詞の用法を学び、ドイツ語の基礎知識と運用能力を習得する。テキストは、ドイツの主要都市を巡り、ドイツ文化の諸相に触れることがテーマ。以下に毎回の授業計画を示す。
01/02/03 ドイツ語という言語について、ドイツ語のアルファベートと発音
04/05 ミュンヘン:動詞の人称変化
06/07 アウクスブルク:名詞の性と冠詞
08/09 マインツ:名詞の格(1)
10/11 ボン:名詞の格(2)
12/13 デュッセルドルフ:前置詞、複合動詞
14 期末の文法・講読演習

秋学期=ドイツ語II文法・講読:従属文や不定詞句を用いた文構造にも留意し、過去形・完了形の文に習熟することを目指す。
01/02 ゲッティンゲン:形容詞
03/04 ハノーファー:話法の助動詞、従属文
05/06 ワイマール:動詞の三基本形
07/08 ライプッチヒ:指示代名詞
09/10 ベルリン:再帰表現
11/12 フランクフルト:ていねい表現
13/14 文法補足、学年末の文法・講読演習
授業時間外の学習(準備学習など) 春学期の授業開始後、最初の数回は復習に徹すればよい。それ以降の、ドイツ語学習が「軌道に乗った」段階で予習を開始してもらう(その時点については授業中に触れる)。予習の内容は、1)授業で扱う課の
本文を付属のCDを聞きながら、発音できるように努め、また独和辞書を活用して内容の理解に努めること。2)練習問題を各自前もって解答しておくこと。以上の2点を欠かさず実行した上で授業に臨むよう要請する。なお予習・復習の成果は、授業中の各自の発表によって評価し、それが学期末の成績に反映されるものとする。
評価方法 毎回の授業を重視し、授業への出席状況(10%)、授業中の学習態度・授業時間外の学習状況(20%)、定期試験の成績(70%)により、ドイツ語への到達度を総合的に評価する。
テキスト 宇佐見/D.F.Schauwecker『ドイツめぐり(ユーロ版)』(朝日出版社)
その他 ドイツ語辞書等については授業初回に紹介する。