06133 日本との出会い1,2
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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鈴木 真 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 日本と集団主義 |
授業概要 | 日本人論では、欧米人は個人主義的で、それに対して日本人は集団主義的である、と言われてきた。現在では、集団主義は日本人のイメージとして浸透している。たとえば、日本人は特に(調)和を重んじるとか、相互依存的だとか、画一的だとか、従順だというイメージは広くもたれている。しかし、この通説は検証に耐えるものなのだろうか?心理学、言語学、経済学、教育学などにおける実証的な研究をもとにこの問いを追究する。またこの通説が広まった原因と、通説の隠れた評価的含みも考察する。 |
学修目標 | 日本人論、特に「日本人=集団主義」説の意義と問題点を知る。社会・文化研究における実証研究の方法論と陥りやすい誤りを学ぶ。ステレオタイプの心理的・社会的機能と評価的機能を理解できるようになる。 |
授業計画 | 1.はじめに 日本人論 2.日本人論批判 3.「日本人=集団主義」説に関する心理学的研究 4.「日本人=集団主義」説に関する言語学的・教育学的・経済学的研究 5.「日本人=集団主義」論争 6.「集団主義的文化」再考 7.個別のエピソードにもとづく「日本人=集団主義」説擁護論 8.戦前の日本人は集団主義だったか? 9.戦時下の集団主義 10.確証バイアス 11.オリエンタリズムとしての集団主義 12.「国民性」と対応バイアス 13.文化とステレオタイプ 14.ステレオタイプの評価的含み、まとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | 毎回、自習内容を指示する。 |
評価方法 | コースワーク30% 定期試験70% |
テキスト | 高野陽太郎(東京大学心理学教授)著 『「集団主義」という錯覚—日本人論の思い違いとその由来』(新曜社、2008年、2835円)。 |
その他 |