06135 日本との出会い3
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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辻本 裕成 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 家と日本文学 |
授業概要 | 戦後の諸改革や社会の変化によって、おそらく多くの現代の学生には縁遠いものになっているであろう「家」であるが、前近代を通じて、日本人の思考・行動を大きく規制してきた。多くの日本人は自分個人のためにではなく「家」のために生きることを課せられてきたのである。その使命感と、その重圧への反発とがすぐれた文学作品を生んできた。本講義では、「家」への日本人の意識がどのように日本の文学作品の形成に影響してきたかを考える。 |
学修目標 | 1 日本古典文学には、高校までの「古文」とはまったく違ったアプローチの仕方があることに気付いてもらう。 2 現代日本にもその影響を残している「家」の存在について考えてもらう。 3 文学作品の解釈や過去の社会像についての通説が、必ずしも絶対のものではないことを示し、研究の面白さに気づいてもらう。 4 現代日本を考える一種の「鏡」として古典文学を読んでもらう。 |
授業計画 | 1 プロローグ(私と「家」についての個人的体験。近代文学をめぐって。) 2 高群逸枝の学説 3 最近の結婚と相続をめぐる学説の紹介(高群批判) 4 平安文学と家 『蜻蛉日記』をめぐって 5 同 6 同 7 貴族の家業 医者の家 丹波氏と和気氏 8 貴族の家業 和歌の家 六条藤家 9 貴族の家業 和歌の家 御子左家と六条家のライバル関係 10 阿仏尼の人生1 11 阿仏尼の人生2 12 冷泉家のその後 13 とはずがたりをめぐって1 14 とはずがたりをめぐって2 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 授業後にはノート・プリントなどを読み返し、どのような話があったのか振り返っておくこと。2回連続の話題の2回目の授業の前には、前回の話の内容を授業に先立って復習しておくこと。 |
評価方法 | 試験が80%、授業中の提出物などが20% |
テキスト | プリントを用意する。 |
その他 | 受講者の質問に答えたりする都合上、上記の授業予定には若干の変更があり得る。 |