南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
永井 英治
他の科目との関連
履修対象学科
副題 アーカイブズ学入門
授業概要 組織において業務を遂行するために作成された文書を、本来の役割を終えてからも保管し、利用できるようにすること。これがアーカイブズの趣旨である。アーカイブズの思想を導入しなかった近代日本は、多くの資料を廃棄してきたし、残念ながら、今日でも同じような傾向は続いている。しかし、少しずつではあるが、アーカイブズの重要性が認識されるようになってきた。この授業では、現在進行形といえるアーカイブズの現状と課題を紹介しながら、アーカイブズが必要であることについての認識を得ていきたい。
学修目標 1.未だ揺籃期にある日本のアーカイブズの現状と課題を理解する。
2.研究上の要請にとどまらない、社会におけるアーカイブズの重要性を認識する。
授業計画 1.日本のアーカイブズの現状
2.近代アーカイブズの非・導入
3.歴史研究者と公文書館運動
4.前近代史料の残存と近現代史料の消滅
5.アーキビストの自立—歴史研究者との「離別」
6.アーカイブズから文書管理への進出
7.大学アーカイブズ—大学史編纂から大学史料保存、アーカイブズ機能の獲得
8.アーカイブズの多様性と汎用性
9.アーカイブズという文化—記録を残す社会、記録を抹消する社会
10.アーキビストの課題—評価選別という難問
11.アーカイブズの転回—展示、デジタル化、アーカイブズへの理解
12.アーカイブズという視点—過去に探る「アーカイブズ」
13.社会の中のアーカイブズ—アーカイブズの公共性と個人情報
14.アーカイブズ学の課題
授業時間外の学習(準備学習など) 紹介された参考文献を読んで、理解を深める。
評価方法 出席が20%、試験が80%
テキスト とくになし。授業中にできるだけ多くの参考文献を紹介する。

【そ の 他】
その他