南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
中 裕史
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本統治期の台湾を描く文学
授業概要  19世紀末に清朝から日本に「割譲」された台湾は、以後50年にわたって日本による植民地支配をうける。本講では、日本統治期に台湾の作家によって書かれた文芸作品を主に材料とし、また、日本統治期をあつかう近年の文献をも適宜参照しながら、台湾の人びとにとって、或いは日本人にとって、日本統治期とはいかなる意味をもつ時期であったかを考えてみる。
学修目標  日本統治期の台湾について、基本的な知識を習得し、さらに台湾の社会や人びとの中にさまざまな形で現在も見出すことのできる日本の影響の意味するところを正しく理解すること。
授業計画 1   台湾の現状
2〜4 日本統治期の政治・社会状況
5   「光復」後の状況
6   台湾の人びとの日本観
7   小レポートの提出と検討
8〜14 頼和、呉濁流、邱永漢などの作品の鑑賞と分析
授業時間外の学習(準備学習など) 若林正丈『台湾——変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書)および
伊藤潔『台湾——四百年の歴史と展望』(中公新書)を読んでおくこと
評価方法  平常点(毎回提出の簡論と小レポート)を60%、定期試験を40%とする。
テキスト  プリント配布、参考文献は適宜指示する。
その他