南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
石黒 聡士
他の科目との関連
履修対象学科
副題 自然地理学の基礎と環境問題
授業概要  普段の生活では気にもとめない地面の起伏や気候の変化は、実は壮大な空間的・時間的スケールの中で形作られてきたものであり、私たちはその一端を見ているに過ぎない。しかし、これらの地形や気候は、私たちの日常生活に深く関わっており、特に自然災害による被害と明らかな相関が見られる。この講義では、身近な自然環境に目を向け、その成立要因等を理解することにより、自然災害や環境問題について考える。
学修目標  私たちが住んでいる東海地方は、地震や洪水など様々な自然災害のリスクがある。これに対して、私たちはどのように対策をとればよいのか。また一方では自然環境の保全も重要である。災害対策と環境保全をどのように調和させればよいのか。こうしたことを考えるための基本的な自然地理学の知識・考え方を学ぶことを目標とする。災害や環境問題などの事例を織り交ぜながら学修する。
授業計画 1.ガイダンス
2.名古屋とその周辺の自然環境(1)
3.名古屋とその周辺の自然環境(2)
4.地形の空間的規模と時間的背景
5.地形の形成作用
6.地形とその形成過程の見方
7.流水による浸食地形(1)
8.流水による浸食地形(2)
9.川のつくる堆積地形(1)
10.川のつくる堆積地形(2)
11.地形と洪水被害
12.海岸地形
13.変動地形(1)
14.変動地形(2)
15.定期試験
(随時、トピックスを組み入れる)
授業時間外の学習(準備学習など) 授業で配布するプリント類を復習しておくこと。
評価方法 学期末の試験(80%程度)、適宜実施する小テスト(20%程度)。
テキスト
その他 以下に参考図書を挙げる
杉谷隆・平井幸弘・松本淳『風景のなかの自然地理』(古今書院、1993年)¥2,500
貝塚爽平・太田陽子・小疇尚ほか『写真と図でみる地形学』(東京大学出版会、1985年)¥4,532