南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
大橋真砂子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 識字文化の歴史
授業概要  歴史を学ぶには様々なアプローチがある。最もよく知られているのは、特定の国や地域に焦点を合わせて政治や制度の変遷を検討するものであろう。それ以外にも、技術や文化に注目してその歴史的変遷を辿る方法もある。この授業では、ヨーロッパの古代から近世に至る文字の読み書き(識字)という文化の一側面に着目しつつ、西洋史の大きな流れを説明する。
学修目標  西洋の歴史に関して、基本的な事項についての知識を深めると同時に、「文字」という、私たちが当たり前のように使用しているコミュニケーションの道具のあり方が、ヨーロッパにおいて歴史的にどのように変遷したかを理解する。そうした学習を通して、自分自身の文化的背景についても理解を深めることを目標とする。
授業計画 1. イントロダクション
2. 古代における文字使用
3. 古代における書物
4. キリスト教と書物
5. 中世西ヨーロッパにおけるラテン語
6. カロリング・ルネサンス
7. 中世におけるマニュスクリプトの作成
8. 中世における東西交流
9. 中世の大学
10. 中世後期における書物
11. 活版印刷とその影響
12. 聖書の翻訳
13. 宗教改革と識字文化
14. まとめ
授業時間外の学習(準備学習など)  復習として、それぞれの回の授業で出てきたキーワードについて自分なりに短い文章で説明文を作成すること。
評価方法 定期試験により評価する。
テキスト テキストは使用せず、適宜プリントを配布する。
その他