南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
吉田 達志
他の科目との関連
履修対象学科
副題 冷戦の歴史と日本
授業概要  この授業では、現代日本が直面する、対外的政治問題、主として安全保障の問題を採り上げ、米ソの対立を軸とする、冷戦の歴史を踏まえる形で検討する。すなわち、冷戦の起源、展開、終結の過程を辿り、日本が冷戦にいかに対処したかを考察することによって、現在の安全保障上の問題に照明を当てたい。
学修目標  授業を通しての学修目標としては、次の二つを考慮したい。(1)日本に脅威を与えている安全保障上の問題について深い理解に到達すること。(2)採り上げられた問題をどのように設定し、そこからどのように論理を展開して結論を導き出すか、すなわち論証能力を涵養すること。
授業計画  以下の内容と順序に従って授業を行う。(1)青年と学問 (2)ソ連崩壊と冷戦後の世界 (3)冷戦の起源──マルクス・レーニン主義 (4)冷戦の始まり──東ヨーロッパの共産化と西側の対応 (5)冷戦の展開──ベルリン封鎖、朝鮮戦争、ソ連の平和攻勢、ベルリンの壁の構築、キューバ危機、中ソ対立、米仏対立、中立主義、ベトナム戦争、米中接近 (6)冷戦の終り──米ソの軍事再対決 (7)冷戦と日本──日本はいかに冷戦に対応したか (8)安全保障上の脅威
 この授業の性格上、日頃から日本の政治、外交について新聞やテレビの報道について関心を払ってほしい。なお、参考書を紹介しておく。
ジョセフ・ナイ「国際紛争─理論と歴史」
松岡他「冷戦史」
授業時間外の学習(準備学習など) 「【授業計画】欄参照」
評価方法 試験成績(80%)及び出席状況(20%)
テキスト 使用せず
その他