南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
吉田 達志
他の科目との関連
履修対象学科
副題 現代日本の政治問題
授業概要  この授業では、現代日本が直面する、対内的政治問題を採り上げ、日本近代の歴史と文化の中に位置づけて、多角的に検討する。その際、選ばれる問題は、(1)現代民主主義 (2)地下鉄サリン事件 (3)大日本帝国憲法 (4)日米戦争 (5)日本国憲法等である。
学修目標  授業を通しての学修目標としては、次の二つを考慮したい。(1)現代日本の政治問題について深い理解に到達すること。 (2)選ばれた問題をどのように設定し、そこからどのように論理を展開して結論を導き出すか、すなわち論証能力を涵養すること。
授業計画  以下の内容と順序に従って授業を行う。(1)現代民主主義──社会民主主義 福祉国家の問題に関心をもつこと。(2)現代民主主義──大衆民主主義 マスメディアによる世論操作に関心をもつこと。(3)地下鉄サリン事件──その思想的意味 中里介山『大菩薩峠』を参照すること。(4)地下鉄サリン事件──その政治的意味 ホッブズ『リヴァイアサン』を参照すること。(5)大日本帝国憲法──その成立過程 世界史の文脈で成立の意義を考えること。(6)大日本帝国憲法──その特徴と問題点 バランスのとれた憲法評価を行うこと。(7)日米戦争 歴史的観点と日本の立場から戦争の意味を考えること。(8)日本国憲法──その成立過程 アメリカの意図に注目すること。(9)日本国憲法の特徴と問題点──象徴天皇制と国民主権 憲法第1、2条について読んでおくこと。(10)同──政教分離と信教の自由 憲法第20、89条について読んでおくこと。⑪同──平和主義批判 憲法第9条について読んでおくこと。⑫同──日本の安全保障 日本に脅威を与えている存在を正確に認識すること。⑬青年と学問
授業時間外の学習(準備学習など) 「【授業計画】欄参照」
評価方法 試験成績(80%)及び出席状況(20%)
テキスト 使用せず
その他