南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
川泉 文男
他の科目との関連
履修対象学科
副題 21世紀の地球市民のための化学
授業概要  資源や地球環境の問題が厳しく迫る21世紀において、地球市民として資源や環境の問題を正しく理解し、判断するために化学の知識は必須である。講義計画欄に記述される項目は、高校化学で学習した内容と類似していると思われるかもしれない。しかし、本講義では、新たな知識を増すのではなく、高校教育において培われた(文系に進んだものには必要ないと思っていた)事項から出発して、(1)それらの結果がどのようにして引き出されたのか、(2)何を意味しているのか、について多面的に考察する。
 レベル全体は高校での化学の学習を前提とするものではない
学修目標  “意味の分からない事実の暗記”ではなくて、資源・環境・身の回りの事象や物質を市民の立場から判断できるための基礎知識、また、常に“どのくらい?”という定量的な立場から理解する発想法、の体得を目指す。
授業計画 1.序論: 二酸化炭素をめぐる環境問題
2.物質の構成、元素とは何か?
3.原子の構造、周期律、原子核エネルギー
4.色々な結合(イオン結合と共有結合)、金属の通性
5.気体の性質:気体の圧力、状態方程式
6.溶液の性質:物の溶けやすさ、酸性と塩基性、
7.無機物質とその性質(1)水素と希ガス、ハロゲン
8.無機物質とその性質(2)酸素とオゾン、オゾンホール、硫黄
9.無機物質とその性質(3)窒素、リン、炭素、ケイ素
10.無機物質とその性質(4)金属(アルミニウム、アルカリ金属、鉄など)
11.有機化合物の特徴と類分、性質(1)炭化水素類とアルコールなど
12.有機化合物の特徴と類分、性質(2)糖類、アミノ酸
13.合成繊維・合成樹脂、医薬品、肥料、農薬
14.エネルギーと環境
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1.受講の準備として、教科書を“眺めて”、記述に関連したことで高校時代に学習した事項を思い出しておくこと。
2.新聞の科学欄に目を通して、化学分野に限らず、十分に理解できない項目があればメモしておくこと(講義中に、受講者にメモ事項に質問して、それを講義で解説・議論する機会をもちたい)。
評価方法 課題に対するレポート(20〜30%)、期末試験(70〜80%)
テキスト 「カラー版 図表から学ぶ化学」(浜島書店)
その他