21361 西方キリスト教思想A
|
選 |
|
春学期 |
|
2 |
|
2〜4 |
|
松根 伸治 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 七つの大罪をめぐる思想史 |
授業概要 | 映画「セブン」などでよく知られている七つの大罪(七つの罪源)は、西方キリスト教思想の人間観を考えるうえで重要な意味をもっています。この講義では、その考え方が成立した歴史的いきさつを概観し、それぞれの悪徳について多角的に考察します。 |
学修目標 | (1)七つの大罪の議論を通じて、西方キリスト教の人間観の枠組みの一面を理解する。 (2)自分のなかの欲望や苦悩について、じっくり考えてみるきっかけを得る。 |
授業計画 | 1.イントロダクション 2.悪徳のカタログ:古代ギリシャ、聖書、現代の悪徳 3.七つの罪源という考えの起源:砂漠の修道院で 4.七つの罪源の思想史:中世〜近世 5.倦怠 sloth:怠惰・鬱・悲しみ 6.怒り anger:勇気と怒りの関係 7.嫉妬 envy:嫉妬が社会を動かす? 8.高慢 pride:「すべての罪悪の根」 9.中間考察1:原罪の思想 10.中間考察2:悪の問題と神 11.強欲 greed:利子をめぐって 12.貪食 gluttony:グルメと拒食症 13.色欲 lust:種の保存と「歪んだ」欲望 14.まとめと補遺 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 予習は必要なし。講義で紹介する本のうちで自分の興味にあうものを見つけて読んでください。 |
評価方法 | ・期末試験(40%)用語・事項の説明を中心に授業内容の理解を問います。 ・レポート(40%)2,000字程度の自由論述。詳細は講義で説明します。 ・講義メモ(20%)講義中にまとめや疑問などを簡潔に書いてもらいます。 |
テキスト | なし。ハンドアウトを配布。 |
その他 |