21367 組織神学(三位一体論)
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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鳥巣 義文 |
他の科目との関連 | 聖書学、キリスト論、古代哲学史などの基礎知識を前提とする。 |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 時折、他の一神教と並び称されることのあるキリスト教であるが、独自の神理解を有する。伝統的にキリスト教信仰の中心には三位一体の神理解がある。本講義では、聖書に見られる「父と子と聖霊」への言及の確認から初めて、古代からの論争のいくつかの重要点を紹介した後に、この神理解の現代人に問いかける意味について考える。 |
学修目標 | いわゆる三位一体の神理解の成立と内容について確認する。この検討を通して、伝統的な教説の紹介とその現代的解釈への展望を拓くことにする。毎回、受講者にはリアクションペーパーの提出を求め、講義内容の振り返りと意見交換の機会を作り、このテーマに関する理解を深める助けをする。 |
授業計画 | 1.オリエンテーション 2.ユダヤ教伝承における神理解 3.新約聖書における神理解 4.父と子と聖霊 5.アレイオスが提起した問題 6.ニカイア信条とアタナシオスの中心思想 7.コンスタンティノポリス信条の意義 8.聖霊の教理の特徴 9.東西キリスト教会における理解の特徴 10.伝統的なアナロギア(1) 11.伝統的なアナロギア(2) 12.組織的考察の試み(1) 13.組織的考察の試み(2) 14.組織的考察の試み(3) 15.定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 授業の展開に応じるように、事前に教材プリントを配布するので、毎回の授業に対応する部分を予習復習することが求められる。 |
評価方法 | 出席と議論への積極的参加(4割)、そして、定期試験(6割)により総合的に評価する。なお、定期試験をレポートにする場合もある。 |
テキスト | 特に指定しない。講義の展開に応じ、プリントを配布する。 |
その他 | 聖書また伝統的教説については、P・ネメシェギ『父と子と聖霊—三位一体論』(南窓社、1976年)、組織的考察については、鳥巣義文『三位一体の神と救い−現代人のための一論考』(新世社、2005年)を参考に挙げておく。 |