南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
SOUSA Domingos
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 人間とは何かという問いは、あらゆる人間が直面する根本的問題である。聖書もこの問題を提起している。人間とは何かという問いの答えは聖書全体において模索されているが、「創世記」の創造物語がその中心的文書となる。そこでは人間が神に「かたどり」、神に「似せて」創造されたと書かれている。これが人間を神の似姿として規定するキリスト教の人間論の根拠となる。
 本講義では、旧約聖書と新約聖書に描かれている人間観を明らかにした後、その人間観がギリシア哲学と出会うことにより、どのような変貌を遂げ、展開していったかを検討する。
学修目標 「人間とは何か」、「人間はいかに生きるべきか」等の人間の本質的課題をめぐる、キリスト教の人間学に触れるなかで、受講者それぞれが自分の人生観、世界観を構築し、人間理解を深めていくことを目指している。
授業計画 1.イントロダクション
2.旧約聖書における人間観(1)
3.旧約聖書における人間観(2)
4.新約聖書における人間観
5.創造論と科学
6.創造と堕罪(1)
7.創造と堕罪(2)
8.キリスト教とギリシア哲学との出会い
9.古代キリスト教の人間論(1)
10.古代キリスト教の人間論(2)
10.中世思想における人間論
11.ルネサンスの人間論
12.宗教改革における人間理解
13.科学の宇宙観と新たな人間理解
14.講義の総括
授業時間外の学習(準備学習など) 授業で配布する資料を事前によく読んでおき、その際に提示した参考文献とその頁数をよく勉強しておくこと。
評価方法 出席状況と授業態度30%、レポート70%により評価する。
テキスト 講義の中で参考文献を紹介する。
その他