南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
鳥巣 義文
他の科目との関連 聖書学、典礼学の基礎知識を前提とする。
他学科履修
副題 みことばの神学の検討
授業概要  キリスト者の生活は、聖書と伝承によって生かされた共同体の諸活動として現れる。理論と実践は相反するものでなく、むしろ相互にこの生活を証するべきである。本講義では神学という営みにおける説教学の役割を紹介し、共同体を生かす力の源について、実践的に学習し、組織立て、表明する方策について探求する。したがって、受講者は全員、説教の実践的学習を行う。また、「視点の発見」や「何を核心に据えるのか」というテーマに関連して、必要に応じてDVD等の教材も活用する。
学修目標  教会における説教という活動がどのような使命を持ち、どのように実践されるべきかについて、その基本的要素を、受講者自身がフィールドワーク(説教の実践)と神学的組織化の積み重ねによって習得することを目指す。
授業計画 1 オリエンテーション
2 実践神学の諸問題−「断片」の神学の検討(1)
3 実践神学の諸問題−「断片」の神学の検討(2)
4 実践神学の諸問題−「断片」の神学の検討(3)
5 聖書テキストの釈義と深読の試み−どう準備するのか
6 説教の実践(1)
7 コンテキスト(生活)へ向けた視点の発見
8 説教の実践(2)
9 省察と組織化の試み−思弁的取り組み
10 説教の実践(3)
11 福音の宣言−何を核心に据えるのか
12 説教の実践(4)
13 相互評価の実践−どう聴き言葉をかけるのか
14 説教の実践(5)
15 定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1 授業計画の初期の数回については、オリエンテーション時に配布する教材プリントを事前に読んで予習しておくこと。
2 それに続く授業では、新約聖書の『福音書』を用いて、実際にテキストの読み方、瞑想、分かち合いなどを体験するが、授業時間外においても学んだことを実践することが求められる。
3 さらに、授業中に説教の実践が始まると、テキストを用いた瞑想と説教の作成などが、授業時間外の準備学習として求められる。
評価方法 説教の実践(5割)と定期試験(レポート)(5割)により評価する。
テキスト 初めの数回は、関田寛雄著『「断片」の神学 実践神学の諸問題』(日本キリスト教団出版局、2005年)を部分的に取り上げて検討する。その他、適時プリント等を配布する。
その他 聖書、少なくとも福音書についての釈義的基礎知識は大前提とする。