22024 人類文化学基礎演習III4
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必 |
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春学期 |
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青柳 宏 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 日本語はどのような言語か? |
授業概要 | (科目共通のため、省略) |
学修目標 | (科目共通のため、省略) |
授業計画 | われわれにとっては日本語は母語であり、意識的に身につけたものではない。学校に「国語」という科目はあるが、それは日本語を身につけるためというより、すでに知っている日本語の知識を整理したり、より高度な使用を可能にするためにある。われわれは小学校入学時点ですでに日本語を話し、聞いて理解することができていたはずである。それゆえ、われわれはふだん母語である日本語についてあまり意識することがない。 ところが、われわれが外国語学習で苦労するように、日本語を外国語として学ぶ外国人はわれわれが考えもしないような誤りをおかすことがある。しかし、われわれはそれを誤りだと指摘はできても、それがなぜ誤りなのか外国人学習者を納得させるような説明ができないことが多い。なぜなら、われわれにとって日本語は無意識のうちに学んだものだからである。 このゼミでは、日本語を客観的にみる訓練をすると同時に、日本語がどんな特徴を持つ言語なのか、またどのような点が外国人学習者にとって困難なのかを考えてゆく。 本年度は、つぎのようなトピックについて議論してゆく。受講者には、グループあるいは個人でさまざまな問題について考え、調べ、発表することが求められる。 第1週〜第3週: 品詞(例:横着な子 vs *横着い子(名古屋弁では可)) 第4週〜第5週: 助詞(例:*本山に乗り換えてください) 第6週〜第8週: 活用(例:*あいつには本当に怒れてきた(名古屋弁では可)) 第9週〜第11週: 受身と使役(例:??風呂にはいって、体が温められました) 第12週:人称:(例:[学生が先生に]*あなたは明日学校にいらっしゃいますか) 第13週〜第14週: 個人発表 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 1.毎回授業で扱うテキストの内容を予習しておくこと。 2.担当者と適宜相談しながら、各自の興味に応じて日本語について調べること。 |
評価方法 | 単元ごとの課題が20%、個人発表が40%、クラスへの貢献度が20% |
テキスト | 野田尚史(1991)『はじめての人の日本語文法』くろしお出版. |
その他 |