22216 哲学概論B
|
選必 |
|
秋学期 |
|
2 |
|
1・2 |
|
服部 裕幸 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 哲学の問題とは何か? |
授業概要 | 日々の暮しはいやでもやって来るが、大抵は何の変哲もなくまた去って行くように見える。世界は在るように在り、そこに何の不思議もないように見える。しかし、ひとたび視点を変えれば、世界のありとあらゆるものが不思議に満ちてくる。ものとものを結んでいた絆は断ち切られ、必然性も消滅する。もはや、自明なものはなく、あらゆる「もの」と「こと」が疑われる。外の世界は存在するのか、それは長く続く夢ではないのか、心と身体は別のものか、時間は実在するか、私たちは自由(意志)を持っているか、などなどである。これらは哲学の代表的な問題の例である。これらの問題のうちからいくつかのものを選んで、西欧哲学史上の思想の巨人の紹介も加えつつ論ずる。 |
学修目標 | 哲学の代表的な問題を取りあげ、その問題についての代表的な見解としてどのようなものがあるかを知るとともに、それらに対して批判的視点と自分なりの意見を持つことができるようになることを目標とする。 |
授業計画 | 野矢茂樹の入門書を用いて、その項目に添って哲学の諸問題の概説を行ないます。必要に応じて、哲学史の基本知識も講ずるが、この授業は哲学史の授業ではないので、その方面についてあまり期待はしないで下さい。 1.序 2.哲学と科学 3.意識と実在 4.意識と他者 5.記憶と過去 6.時の流れ 7.私的体験 8.私的言語批判 9.経験と知 10.帰納の正当化の問題 11.意味の在りか 12.言語の構造 13.行為と意志 14.意図の探究 15.定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | テキストの該当部分をよく読んでおくこと。 |
評価方法 | 折りに触れて、理解度を試すための小テスト(ないし小レポート)を行なう(ないし提出を求める)。これら(10%)と期末試験(90%)とによって最終評価を行なう。 |
テキスト | 野矢茂樹、『哲学の謎』、講談社現代新書 |
その他 |