南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
杉崎 鉱司
他の科目との関連
他学科履修
副題 「こころ」を探る言語獲得研究
授業概要  こころのさまざまな領域について、その発達には先天的要因と後天的要因の両者が関与しており、発達の過程はその相互作用によって説明されるべきものであることが明らかにされています。生成文法理論と呼ばれる言語理論では、言語獲得はその典型であり、言語知識は(a)生後まわりの大人から取り込まれる言語経験と(b)遺伝によりヒトに生得的に与えられた「普遍文法」との相互作用により獲得される、と考えられています。
 この授業では、生成文法理論に基づいた言語獲得研究の成果の一部を分かりやすく解説します。日本語・英語の獲得を中心的に取り上げます。
学修目標 以下の点を理解することが目標です。
1.ヒトに生得的に与えられた言語知識が存在すると考える根拠は何か。
2.生得的言語知識はどのような成り立ちをしていると考えられるか。
3.生得的言語知識を構成する「原理」と「パラメータ」それぞれに対する言語獲得からの証拠は何か。
4.言語獲得研究が具体的にどのような方法を用いて行われるのか。
授業計画 1.「こころ」を探るための言語獲得研究
2.生成文法理論の言語獲得観
3.生得的言語知識の成り立ち:「原理」と「パラメータ」
4.「原理」の早期発現[1]:階層構造
5.「原理」の早期発現[2]:省略現象
6.「原理」の早期発現[3]:Wh移動の制約
7.「原理」の早期発現[4]:照応形
8.「パラメータ」と言語獲得[1]:空主語現象
9.「パラメータ」と言語獲得[2]:Wh疑問文
10.「パラメータ」と言語獲得[3]:関係節
11.「パラメータ」と言語獲得[4]:複合語形成
12.「パラメータ」と言語獲得[5]:他動詞haveとneed
13.「パラメータ」と言語獲得[6]:かき混ぜと名詞句削除
14.「パラメータ」と言語獲得[7]:swiping現象
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 『言語のレシピ—多様性にひそむ普遍性を求めて』岩波書店などを読んで講義テーマに関する理解を深めておく。
評価方法 以下に基づき評価します。
1.授業への積極的参加・授業の終わりに短い課題を提出 50%
2.定期試験                     50%
テキスト  使用しません。必要に応じてプリントを配布します。
その他