南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
大塚 達朗
他の科目との関連
他学科履修
副題 人類進化と東アジア世界の形成
授業概要 この授業では、人類進化の最新の学説にもとづきながら、初期人類やホモ属や現代型サピエンスの出現を概観する。そして、各人類が生活環境の中でどのような適応をしたかを述べる。さらに、ホモ属や現代型サピエンスが狩猟採集民として形成した東アジア社会を俯瞰し、日本列島の先史社会を東アジア世界の中に位置づける視点にもふれる。
学修目標 1.最新の人類進化論を学ぶ。
2.石器製作技術の変化と環境適応の相関性を学ぶ。
3.20,000B.P.頃の北東アジアの狩猟採集民の石器技術の特徴を学ぶ。
4.東アジアにおける土器出現の意義を学ぶ。
授業計画 (1)ガイダンスとアンケート(人類学博物館に集合)
(2)ミトコンドリアDNAによる人類進化論の外観
(3)旧石器の変化 その1
(4)旧石器の変化 その2
(5)人類進化と第1次アウト・オブ・アフリカ
(6)東アジア前期旧石器時代の特質
(7)人類進化と第2次アウト・オブ・アフリカ
(8)現代型サピエンスの人類史上の特質
(9)後期旧石器時代の北東東アジア細石器文化の評価 その1
(10)後期旧石器時代の北東東アジア細石器文化の評価 その2
⑪晩氷期から完新世への行こうと環境変化
⑫土器文化の出現と東アジア諸先史社会の違い
⑬狩猟・漁労・採集・農耕からみた東アジア諸先史文化の様相
⑭総合的なまとめ:旧石器時代の東アジア世界と新石器時代初頭の東アジア世界
⑮期末試験(筆記試験)
 なお、本学人類学博物館の石器資料を直接手にとって観察し課題にそって考えてもらうので、受講生は真摯な態度で参加して欲しい。第1回目の授業は人類学博物館でおこなうので、人類学博物館に必ず集合すること。
授業時間外の学習(準備学習など) 1.人類学博物館を日ごろ見学しておくこと。
2.復習すべきことは、授業中に指示する。
3.予習すべきことは、授業中に指示する。
評価方法 出席状況(10%)と期間中の小レポート(40%)と期末試験(50%)で評価する。
テキスト 必要に応じて配布する。
その他 あらかじめ人類学博物館にいって、場所を確認し、石器展示物をよくみておいてほしい。