南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
吉田 竹也
他の科目との関連
他学科履修
副題  観光人類学の視点から
授業概要  バリにとくに焦点を当てつつ、他の環太平洋の諸地域にも目を配りながら、事例の検討と理論的な考察とを組み合わせ、文化人類学的な視点から観光に関する諸現象について検討する。ときには既存の観光社会学や観光人類学の知見にたいして批判的な吟味を加えながら、議論を進めていく。
学修目標  個別社会の事例の検討と一般的な問題の把握とを往復するセンスを養う。
授業計画  下記の通り。なお、若干の変更もありうる。

1.はじめに——観光することと観光について考えること
2.文化人類学と観光研究
3.バリという地域の文化と歴史
4.楽園の光と影——バリ・ハワイ・グアム
5.観光のまなざし論
6.疑似性と真正性
7.エスニックツーリズムとオリエンタリズム
8.ホスト&ゲスト論再考——トラジャ
9.セックスツーリズムという問題——バンコク
10.文化のインヴォリューション論——バリ
11.観光と伝統文化の構築——植民地時代のバリ
12.エコツーリズムの逆説
13.観光の発展と低迷——ゆんぬの島
14.おわりに——観光の可能性とリスク
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1.毎日の新聞やニュースなどから、観光や世界諸地域の文化・歴史に敏感な感性を養うこと。また、授業の初回に渡す文献リストの中にあるものを、可能な範囲で各自読み進めること。
2.授業のメモを参照し予習・復習をすること。
評価方法  期末試験による。ただし、履修生の受講態度如何によっては、3割を超えない範囲で、出欠とレポートを加味して評価する可能性もある。これについては講義の中であらためて説明する。
テキスト
その他