22586 地域の文化と歴史(オセアニア)
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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後藤 明 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | オセアニアと日本列島——人類移動の視点から |
授業概要 | 本講義ではオセアニア世界への人類の移動について考える。とくに海を越えて移動するための方法や目的を考察する。さらに翻って島国である日本列島への人類移住の意味、「日本人」の起源論などについてもオセアニアとの対比で考察する。日本における浦間説話や八百比丘尼のような海洋文化的な要素の意味をオセアニアと比較の上で考えることも併せて行いたい。 |
学修目標 | 上記の問題を論じながら、人類にとってそもそも「移動」とは何か、またわれわれはなぜ移動する民にネガティブナイメージを持ってきたのか、という現代的な問いかけをしてみたい。また近年進むオセアニア先住民による文化ルネサンスの問題、すなわち、もともと移住してきた民が今住んでいる土地の先住権を主張する意味についても問いかけたい。 |
授業計画 | おおむね次のようなテーマを設定して講義を進める。 I.序論 小笠原から見た日本列島(1) II.人類の起源と移動(2〜8) アジアへの人類居住と日本人の起源論争 人類最初の海上渡航——オセアニアへの人類移動 オセアニアにおける海上交易 海を越える作物 III.水の民の世界観(9〜12) 海人論 海上他界観 IV.オセアニアと日本——日系移民やカヌールネサンスを巡って(13、14) V.終わりに 再び移動を問う(15) |
授業時間外の学習(準備学習など) | 予習のために読むべきテキストの章を指摘するので、あらかじめを熟読して講義に臨むように義務づける。 |
評価方法 | 期末試験(100%) |
テキスト | 後藤 明『海人列島』(仮題)、講談社選書メチエ |
その他 | プリントなど |