南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
後藤 明
他の科目との関連
他学科履修
副題 物質文化の分析方法を学ぶ
授業概要 物質文化とは何か、物質文化を一つのシステムとして研究することの意義はなにか、さらに考古学における資料と民族学における物質文化資料は同一対象と考えていいのか否かなど、物質文化研究における根本的問題を考えたあと、具体的な研究事例をとりあげて論ずる。
学修目標 学生自らがフィールドワークや卒業研究において物質文化を対象とした調査を行い、記述、分析、報告といった基礎作業を経て、研究論文を作成するための素地を作ることが目標である。
授業計画  最初の2回は理論的な考察に当て、残りは次のように前半、後半とわけて講義を行う。
 I.物質文化とは何か、その理論的考察(1〜2)
 II.前半 伝統的な船舶製作における技術移転や技術継承の問題(3〜7)
対象は小笠原諸島、沖縄、台湾、オセアニアなどのカヌーや筏についてかつて住民の生活手段であった船が現代的状況においていかなる意味を持ちつつあるのか。とくに先住民文化ルネサンスとの関係において。
 III.後半 物質文化システムを比較する方法論(8〜15)
東部インドネシアマレ島の土器製作民とソロモン諸島の貝貨製作民との比較を通して、まったく異なった物質文化を作る人々の間で共通するシステムとはなにかを社会に埋め込まれた生産という視点から考える。
授業時間外の学習(準備学習など)  テキストは使わない予定だが、論文や学術書の章のコピーをテキスト代わりに配布する予定なので、あらかじめ決められた配布物(論文)を熟読して講義に臨むように義務づける。
評価方法 レポート(100%)
テキスト
その他 少人数の場合、ゼミ形式で学生に随時質問やミニ発表などを課す場合がある。講義の進捗状況によって若干の予定変更はありうる。