南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
池住 義憲
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  日本人として、アジア諸国や日本国内で生じている平和、人権、貧困、環境などの諸問題に対する気づきを広げ、思考を深め、行動化の可能性を探るための問題提起学習をおこないます。
学修目標 1)現実に社会で起っている具体的問題、課題を読み解く視点(スタンス又は立脚点)を明確にすること。
2)今後、社会の中で生きていく一つの「出発点」「基盤」を自らのなかに自らで培うこと。
授業計画  他者(隣人)に出会って、自らの生き方・あり方を学ぶ。他者(隣人)に学んで自らを見直し、変えていく。この科目では、私たち日本にいる者がアジアに胸を借りて、アジアから学びます。単に理解を深めたり、また、知識をふやすことを目的とせず、人間としての根源的な生き方を探り、自らを変えることをねらいとしています。
2009年度は次のようなテーマ・課題に取り組みました。これを参考に、本年度はみなさんの関心のあるテーマを話し合って決めていきましょう。

(1)オリエンテーション
(2)『南北問題、食糧、経済のグローバル化・・・』(ワークショップ)
(3)『朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)問題』(拉致問題の背後にあるもの、など)
(4) NGO訪問(アジア保健研修所(AHI)オープンハウスに参加)
(5)『身近にいるセクシュアルマイノリティ』(当事者を招いて)
(6)『パレスチナ問題を読み解く』
(7)『軍“慰安婦”と戦後補償問題』
(8)『名古屋高裁のイラク派兵違憲判決について』
(9)『いのちが先か特許が先か?:グローバル化のなかで抗エイズ薬を巡って何が起きているか? エイズ基礎知識チェックを含めて!』
(10)『被差別部落の人たちと私たち』(ビデオ『造花の判決:狭山事件』ほか)
(11)『9.11事件の真相を読み解く—“対テロ戦争”とは?』
(12)『野宿日雇労働者と私たち』(学外授業)
授業時間外の学習(準備学習など)  「自分の学びには自分が責任を持っている」(Responsible for own learning!)との考え方から、本科目で取りあげるテーマ・課題に関連したことを新聞やテレビニュース、書籍などで調べ学んでおくことをすす
めます。
評価方法  一緒に考え合う場、学び合う場を大切にすることから、出席を重視します。毎講義の終わりに、その日の内容で自分は何を感じたか、自分にとってどういう意味・価値(value)があったかを自ら引き出し(Ex-)、それを「振り返り用紙」に書いて出してもらいます。試験やレポート提出はありません。毎回の「振り返り用紙」がそれに替わります。PF方式で評価します。
テキスト 現実に社会で起こっていること(社会の現状・脈絡、コンテキスト)そのものがテキストです。必要があればその都度関連資料などを紹介します。
その他 通常授業は2コマ連続で行います。また、学期半ばに2〜3回ほどの学外授業を行います。交通費実費が必要。