南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
五島 敦子
他の科目との関連
他学科履修
副題 世界の高等教育事情を学習し、いま、大学生として、何を学ぶべきかを考える
授業概要  教育という営みには、さまざまな社会集団の文化が反映されている。本講では、そうした文化を読み解くために、高等教育に焦点をあて、日本と諸外国の大学や学生生活の実情を学ぶ。21世紀の国際社会において、大学にいかなる「知」と「文化」を創造することが期待されているのかを探求するなかで、受講者自身が大学で何を学ぶべきかを考えていく。概説を中心にビデオ視聴やディスカッションを適宜行い、グループ内で意見を発表する機会を設ける。
学修目標 1.世界の高等教育の現状と課題を学び、日本との共通点と相違点を理解する。
2.21世紀の大学がどうあるべきかを、受講者自身が考える。
授業計画 1.「大学で学ぶ」意味を考える
2.アメリカ合衆国(1)多様な高等教育機関
3.アメリカ合衆国(2)受験事情と学生生活
4.アジア(1)急増する高等教育人口
5.アジア(2)受験事情と学生生活
6.ヨーロッパ(1)教育制度の概観
7.ヨーロッパ(2)欧州高等教育圏
8.ヨーロッパ(3)留学とエラスムス計画
9.日本(1)臨時教育審議会以降の教育改革
10.日本(2)大学設置基準の大綱化
11.日本(3)生涯学習機関としての大学
12.21世紀の大学像(1)
13.21世紀の大学像(2)
14.「大学で学ぶ」意味を問い直す
15.まとめ:レポート
授業時間外の学習(準備学習など) 1.講義専用BBSを閲覧し、受講内容を復習するとともに質問およびコメントを書き込む。
2.講義中に配布する文献を読み、次週のディスカッションに備えて論点を整理しておく。
評価方法 レポート70%、グループ・ディスカッション20%、コメント記述10%による総合評価
テキスト テキストは講義中に指示する。参考文献として以下を活用する。
(1)潮木守一『世界の大学危機—新しい大学像を求めて』中公新書、2004年
(2)金子元久『大学の教育力—何を教え、学ぶか』ちくま新書、2007年
その他 「比較教育学」を履修済みであることが望ましいが、履修していない場合は、諸外国の教育制度に関心をもっていること。