南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
濱田 琢司
他の科目との関連
他学科履修
副題 身近な生活・習俗からみる日本文化史
授業概要  例えば、門松飾りや初詣といった正月の風習や行事。古くから続く日本の伝統的な習慣であると思ってしまうかもしれませんが、実はその起源は明治期以降にあり、それらは思いのほか新しい「伝統」行事であるといいます。私たちの周りにある日本文化には、このように近代起源でありつつも、それが分からないほどに生活に根深く定着している事柄が多くあります。一方で、昭和戦前期には、当然のようになされていたことがすっかり忘れされられていることも、もちろんあります。講義では、柳田国男や今和次郎の研究などを活用しながら、比較的身近な生活習慣や文化的習俗に注目し、近現代の日本文化史を考えていきます。
学修目標  ちょっとした文化的事象の成り立ちに目を向けることから、様々な発見ができるという、文化史ならではの面白さを学ぶとともに、今ある「日本文化」を客観的に考えるための視点の獲得を目指します。
授業計画 1.はじめに
2〜3.柳田国男の「現代」民俗学
4〜5.今和次郎の「考現学」
6〜7.住居の日本文化史
8〜9.衣服の日本文化史
10〜11.習俗・習慣の日本文化史
12〜13.流行とファッションの日本文化史
14.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) ・初回講義までに、「文化史」と「日本史/世界史」との違いについて考えておくこと。
・2回目以降の講義については、毎回、前回の講義内容を再確認しておくこと。
・事前にテキストを配布し、予習を促す回もある。その折は必ずそれに従うこと。
評価方法 定期試験が80%、講義中課題が20%
テキスト 参考図書として柳田国男『明治大正史 世相篇』講談社学術文庫などを用いますが、事前購入の必要はありません。講義中に適宜指示をします。
その他