南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
安田 文吉
他の科目との関連
他学科履修
副題 地域伝統文化論
授業概要  日本の各地に伝承される文化は、先祖が創り、育み、現在に伝えてきたもの。我々の身近なところにも、祭礼、食文化、芸能、職人技(いわゆる物作り)、生活などに、多彩な伝統文化が生きている。祭礼では、例えば、この地域では、熱田祭(尚武会)、東照宮祭、津島祭など。それぞれの文化の起りと展開を考える(例えば、正月はなぜ目出度いのか、名古屋言葉にはなぜ江戸時代の共通語が多く残っているのか、などなど)ことによって、本年は尾張・名古屋地域を中心に、地域文化の歴史的意義と現在における意味を検討する。
学修目標  地域文化と言っても、世界の中の日本文化、日本文化の中の中部の文化、中部の文化の中の愛知の文化、愛知の文化の中の尾張(名古屋)・三河文化と、広域から極限られた地域に至るまで様々な地域文化がある。ここでは、尾張・名古屋に焦点を絞って、正確な尾張・名古屋文化の理解・把握し、地域に根付いた文化の歴史的意義とその継承・活用について考える。
授業計画 1 地域文化とは(世界に於ける日本文化の特色)。
2 尾張・名古屋の諸文化。
3 尾張・名古屋の土地柄。
4 近代・現代の名古屋の芸能文化を代表する御園座陽春花形歌舞伎上演作品の粗筋・趣向・特色・問題点についての講義(冊子形態の資料配付。学外授業の一環として、5月19日〈水〉午後4時00分開演の「夜の部」の鑑賞と研究を行う〈詳しい興行日程未定のため、予定〉、費用は、学生団体割引で3000円〈予定〉)。
  芸処名古屋の芸能文化発信拠点としての御園座の意義を考える。
  御園座陽春花形歌舞伎上演作品についての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。
5 近代・現代の名古屋の芸能文化を代表する中日劇場6月公演市川猿之助スーパー歌舞伎「夜の部」の粗筋・趣向・特色・問題点についての講義(冊子形態の資料配付。学外授業の一環として、6月23日〈水〉午後4時開演の「夜の部」の鑑賞と研究を行う〈詳しい公演日程未定のため、予定〉、費用は、学生団体割引で5000円〈予定〉)。
  芸処名古屋の芸能文化発信拠点としての中日劇場の意義を考える。
  中日劇場上演の市川猿之助スーパー歌舞伎についての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。
6 名古屋城築城と名古屋城下町作りI。
7 名古屋城築城と名古屋城下町作り(堀川開削)II。
8 尾張徳川家を中心とする武家文化(初代藩主義直・二代光友)I。
9 尾張徳川家を中心とする武家文化(初代藩主義直・二代光友)II。
10 七代藩主徳川宗春の功績。
11 尾張・名古屋の芸能文化I(能・狂言・歌舞伎・浄瑠璃・豊後節・平曲など)。
12 尾張・名古屋の芸能文化II(名古屋発の芸能〈名古屋甚句・都々逸〉など)。
13 尾張・名古屋の食文化、職人技。
14 尾張・名古屋の諸文化のまとめと地域文化研究の意義。
15 定期試験。
授業時間外の学習(準備学習など) 【授業計画】欄参照
評価方法 定期試験(筆記試験)
テキスト 「尾張名古屋の人と文化」(中日新聞社)、「新修 名古屋市史」(名古屋市)などから適宜印刷物を配付。
その他