南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
安田 文吉
他の科目との関連
他学科履修
副題 近世中期尾張の記録『遊女濃安都』の講読
授業概要 江戸中期、尾張第七代藩主徳川宗春治下の名古屋の編年体記録書『遊女濃安都』を講読する。『遊女濃安都』は、近世名古屋の記録書であるが、記述が政治から芸能文化にまで及ぶ、内容に富んだもの。単に名古屋の記録というだけではなく、近世町人文化を詳述していて、江戸時代の武士、町人のありようを広く検討する。
学修目標 (1)書き本(写本)である本資料の、読み方、解釈の仕方、関連資料の調査の仕方を学ぶ。
(2)編年体で書かれた事項を、それぞれ詳しく検討し、その因って来る所以や結果について理解を深める。
授業計画 尾張藩第七代徳川宗春が藩主に就いてから失脚するまでの名古屋の記録なので、享保十五年十一月二十五日の冒頭から読む
1 『遊女濃安都』についての概説
2 徳川宗春と八代将軍徳川吉宗についての検討I
3 御園座顔見世興行夜の部の粗筋・趣向・特色・問題点についての講義(冊子形態の資料配付。学外授業の一環として、10月20日〈水〉午後4時00分開演の御園座顔見世興行夜の部の鑑賞と研究を行う。費用は学生団体割引で4000円)
  御園座吉例顔見世興行歌舞伎上演作品につての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。
4 御園座顔見世興行夜の部観賞後の研究
5 徳川宗春と八代将軍徳川吉宗についての検討II
6 『遊女濃安都』享保十五年十一月二十五日の記事から読み始め
7 『遊女濃安都』享保十六年の記事の講読
8 『遊女濃安都』享保十七年の記事の講読
9 『遊女濃安都』享保十八年の記事の講読
10 『遊女濃安都』享保十九年の記事の講読
11 『遊女濃安都』享保二十年の記事の講読
12 学外授業の一環として、12月に行われる名古屋芸能文化会の講演会(例年、正統なる継承者が一人ないし二人の芸能、例えば「平曲」「貝祭文」などを鑑賞・研究する会)の鑑賞と研究(会場・日程未定、入場無料)。
  名古屋芸能文化講演会上演の伝統芸能についての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。
13 『遊女濃安都』享保二十一年の記事の講読
14 『遊女濃安都』から読み取る近世名古屋のありようのまとめ
15 定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 【授業計画】欄参照
評価方法 定期試験(筆記試験)
テキスト プリント配布
その他