40116 対照言語学
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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小坂 光一 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 日本語と他言語の対照研究 |
授業概要 | 動詞句や名詞句による表現をめぐる諸問題を言語学的、言語教育学的に考察する。具体的には 1)日本語の時称、アスペクト/動作様態、モダリティ 2)否定表現にまつわる諸問題 3)Thema-Rhema 構造(主題化)をめぐる諸問題 4)事象の成立と命題の存在 などの中からいくつかの問題点を選び、それをヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、ロシア語など)やアジアの言語(朝鮮・韓国語、アイヌ語など)と比較して考察を加えながら日本語の誤用分析を行い、言語干渉にまつわる問題を理論的に整理する方法をさぐる。参加者が必ずしも多くの言語を知っている必要はない。 |
学修目標 | 単に先行研究を受け入れるだけでなく、自ら理論的に考えて分析する姿勢が身に付くような授業をしたい。思考の結果よりも思考の過程を重視するので、発想の転換は大いに歓迎する。 |
授業計画 | 1. 言語の相対性と普遍性 2. 「時称」の概念(日本語と他言語の比較) 3. 日本語の「テイル」形の分析 4. 日本語の「テイル」形と他言語における対応表現の比較 5. 単方向性と双方向性(点的動作動詞をめぐる問題) 6. 動作の「成立・存在」と状態の「発生・存在」 7. 否定表現をめぐる諸問題1 8. 否定表現をめぐる諸問題2 9. 条件文と命題否定 10. テーマ・レーマ構造(主題化) 11. 助詞の前方移動1 12. 助詞の前方移動2 13. 命題の「存在」を問う疑問文 14. 研究の姿勢と言語学習の姿勢 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 日常の生活の中で気づいた言語現象をメモしておいて問題提起する努力をすること。一般的には、まず授業に集中し、そこで発見した問題を次週に報告する努力をしてもらいたい。 |
評価方法 | 授業における積極性が50%、試験が50% |
テキスト | プリントを使う。 |
その他 | 出席したりしなかったりする学生の受講はお断りします。 |