南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
花木 亨
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 この授業では、自分とは異なる文化を持つ人々とのコミュニケーションについて考察する。この場合の文化とは、アメリカ文化や日本文化など国家の枠組みに基づいたものとは限らない。老人と若者、富める者と貧しい者、男と女、都市生活者と農村生活者なども、それぞれ異なる文化的背景を持っていると考えられる。そして、これらの人々の間のコミュニケーションはすべて異文化コミュニケーションと捉えられる。このように私たちの日常生活の中心を成す異文化コミュニケーションという現象について、学生一人一人が自分の体験に基づいて思考するきっかけを与える。
学修目標 1.各学生が日常生活の中で経験している異文化コミュニケーション現象を自覚すること。
2.自分が経験した異文化コミュニケーション現象を記述し、解釈し、批評できるようになること。
3.文化とコミュニケーションについての知的関心と思考を深めること。
授業計画 この授業では以下のような論件を扱う。講義による知識の習得と討論による知識の応用の双方を視野に入れながら授業を展開する。
1.導入
2.異文化コミュニケーションとは何か
3.異文化コミュニケーションをどう研究するか
4.解釈と批判
5.文化とコミュニケーション
6.アイデンティティ
7.日常への問いかけ
8.言語
9.空間と時間
10.文化的空間
11.異文化適応
12.メディア
13.グローバリゼーション
14.まとめ
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1.授業で配布した資料や紹介した文献などを読んで理解しておくこと。
2.新聞やテレビ報道などをとおして世の中の出来事に注意を払っておくこと。
評価方法 定期試験90%、授業への参加度10%を総合的に考慮して、最終評価を定める。
テキスト 参考図書
1.池田理知子、エリック・クレーマー(著)『異文化コミュニケーション・入門』、有斐閣アルマ、2000年
2.石井敏、岡部朗一、久米昭元(著)『異文化コミュニケーション—新・国際人への条件』(改訂版)、有斐閣選書、1996年
3.石井敏、久米昭元(編)『異文化コミュニケーション研究法』、有斐閣ブックス、2005年
4.Judith Martin & Thomas Nakayama. (2007). Intercultural Communication in Contexts (4th ed.). McGraw-Hill.
その他 予備知識は必要としないが、自分の頭でしっかりと考える準備のある学生を対象とする。