南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
安原 毅
他の科目との関連
他学科履修
副題 「第三世界」の連帯とその終わり、人間の安全保障論
授業概要 「第三世界」あるいは「低開発国、発展途上国」と称される各国・地域の現代史を整理したうえで、UNCTAD、UNDPなど国際機関の役割を講義する。続いて低開発諸国の社会主義、中東問題、石油危機の意味を考える。講義後半では人間開発・人間の安全保障を解説し、レポートを提出してもらう予定。
学修目標 第三世界の視点から自由貿易体制、ソ連型社会主義、「グローバル化」、貧困対策などを“批判的に”分析することを目的とする。雑学的な教養を学ぶのではなく、途上国の立場から、先進国主導の国際関係を批判する論理を理解してもらいたい。
授業計画 講義予定
1.イントロ:「第三世界」とは何か
2.第二次大戦後の世界:IMF・GATT体制
3.第三世界の活動と国連:国連貿易開発会議UNCTADの設立
4.植民地の独立:アジア・アフリカ会議
5.第三世界の社会主義:アフリカ型社会主義、キューバ革命
6.中東戦争と石油危機:アラブ民族主義、イスラエル・パレスチナ問題
7.債務危機と構造調整,「第三世界の連帯」の終わり
8.貧困問題と貧困対策,「国民統合」の逆説:ラテンアメリカとアフリカ,アジア
9. 人間開発とミレニアム開発目標,UNDPの役割
10.リスク対応と人間開発の意味
11.人間の安全保障:Human Securityの意味
12.ラテンアメリカにおける人間の安全保障
13.アフリカにおける紛争解決と人間の安全保障
14.レポート発表,まとめ
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 授業中に紹介する資料・Webサイトを読んで、各自で講義内容を復習するように。
評価方法 レポート20%、定期試験80%
テキスト 室井義雄(2000)『南北・南南問題』山川出版社、他、コピーを配布
その他 参考書として以下の資料も参照すること: 
国際協力機構(2006)『貧困削減と人間の安全保障』
http://www.jica.go.jp/branch/ific/jigyo/report/field/200511_pov.html