南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
倉持 孝司
他の科目との関連 憲法Aあるいは共通教育科目・日本国憲法を履修していることが望ましい。
他学科履修 不可
副題 日本国憲法は統治の仕組みをどのように定めているか
授業概要  憲法A(基本的人権)あるいは日本国憲法で学んだ知識をもとに、憲法B(統治機構)では「憲法」の目的である人権保障の確保のための手段として、日本国憲法においてどのような統治の仕組みが定められているかを概観する。憲法の総論に続き、統治機構の基本的部分である国会・内閣・裁判所・地方自治に関係する基本的知識や学説を学ぶことを通して、権力分立の意義を確認し、三権それぞれがどのように機能しているか、またそれらの関係はどのようになっているのかについて検討していく。
学修目標  統治機構の分野に関する基本的知識を身につけるとともに、諸学説や考え方について学ぶ。最終的には、憲法において、国民主権原理を貫徹し実現できるように、統治機構が規定されていることを理解することを目標とする。
授業計画 第1回 ガイダンス、「憲法」とは何か(「憲法」の意味)、「人権保障」と統治機構との関連
第2回 憲法の歴史、日本の二つの憲法
第3回 憲法改正
第4回 平和主義
第5回 権力分立制
第6回 議院内閣制(内閣と国会との関係、衆議院の解散)
第7回 選挙制度と政党
第8回 国民の代表機関・国権の最高機関・国の唯一の立法機関、国会の諸原則、二院制、国会の権能と議院の権能
第9回 続き
第10回 内閣の構成と仕組み、内閣の権能
第11回 司法権の意義と限界、裁判所の仕組みと役割
第12回 司法権の独立と裁判官の独立、国民の司法参加
第13回 違憲審査制(違憲審査制の意義、性格、主体、対象)
第14回 地方自治、住民投票、直接民主制と間接民主制
授業時間外の学習(準備学習など) 受講者は、レジュメに記載された検討課題などを含めて各回で扱われるテーマの概要を簡単に確認した上で講義に出席し、講義後の復習に力点をおくことが望ましい。情報源として新聞を活用することを特にお勧めする。
評価方法 定期試験による
テキスト 小泉洋一他『憲法の基本』(法律文化社、2008年)、野中俊彦他編著『憲法判例集(第10版)』(有斐閣新書)
その他