南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
石田 訓夫
他の科目との関連 国際政治学Aを履修していることが望ましい。
他学科履修 不可
副題
授業概要 国際政治を理解するうえで必要な基礎的知識として、歴史的背景、基盤構造、理論とともに、地域・分野の問題を具体的事例に沿って学習する。冷戦終結後の国際政治に主眼を置いて、アメリカを中心とするグローバルな変化を捉えつつ、地域紛争の要因としてのナショナリズム、宗教、テロリズムなどの問題を学ぶ。事例的には国際政治の重要な課題である中東を中心に取り上げ、国際紛争の核心構造をアメリカの政策と関連付けつつ考察する。また、講義の中では外交が国際情勢とどのような関わり合いをもって実際に行われているのかについての理解に力点を置き、国際情勢の理解とともに、日本の問題としてどのように関わっていくべきかについての問題意識を高めるという面からもアプローチを試みる。
学修目標 (1)国際政治の基本構造について歴史的成立過程を踏まえつつ理解する。
(2)国際政治の方向性を決定づける要因について地域・分野の視点から学ぶ。
(3)国際機関の概要と役割について学ぶ。
(4)紛争対立の事例として中東問題を取り上げ、和平構築に向けた国際社会の役割としてのアプローチ方法を学ぶ。
(5)日本外交の問題として国際問題とどのように取り組むべきかについて学ぶ。
授業計画 1.イントロダクション/現代国際情勢の諸相
2.アプローチの理論
3.歴史的展開:二十世紀初頭の国際政治
4.第一次世界大戦後の国際秩序
5.第二次世界大戦への過程
6.戦後世界の形成と冷戦
7.ポスト冷戦と世界情勢の再編
8.紛争対立の要因:ナショナリズム、エスニシティ、宗教
9.9.11同時多発テロ事件とイスラム過激派
10.ケース・スタディ:イスラエル・パレスチナ問題(1)(紛争の構造)
11.イスラエル・パレスチナ問題(2)(和平構築)
12.グローバリゼーション時代の国際政治
13.アジアの台頭
14.アメリカと国際政治の方向
授業時間外の学習(準備学習など) 復習を中心に参考図書で理解を深めておく。
評価方法 試験100%
テキスト 講義資料をその都度配布する。
参考図書:ジョセフ・S・ナイ・ジュニア『国際紛争[原書第5版]』(有斐閣)
     吉川直人、野口和彦[編]『国際関係理論』(勁草書房)
     渡邊啓貴[編]『ヨーロッパ国際関係史』(有斐閣アルマ)
     石井修『国際政治史としての二〇世紀』(有信堂)
     篠田英朗『国際社会の秩序』(東京大学出版会)
     猪口孝『国際関係論の系譜』(東京大学出版会)
     外交青書
その他