南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
藤本 博
他の科目との関連 「アメリカの外交」、「アメリカ外交特殊研究A」、「アメリカ外交特殊研究A」、「国際関係論」の講義を履修のこと
他学科履修 不可
副題 現代の国際関係とアメリカ—「暴力の連鎖」の克服と平和創造の可能性
授業概要 「9.11同時多発テロ」以後、アメリカの「力による平和」観による単独主義的な外交姿勢もあって「暴力の連鎖」が続いてきました。2010年度の演習を通して考えたいことは以下の2点の問いです。
(1)アメリカ指導者はなぜ戦争(武力)に訴えて世界秩序を形成・維持しようするのか。 第二次世界大戦後においてアメリカが戦争に訴えることで世界秩序を形成してきた文脈を辿り、現代国際関係における「戦争と平和」のあり方について考えます。具体的には朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争などを取り上げます。
(2)オバマ政権のアメリカ外交と国際関係の特徴をいかに把握するか。「戦争の世紀」を克服し、「非暴力・平和・共生」の世界をいかに創造できるか。2008年米大統領選挙よって選出されたオバマ大統領の外交政策をふまえ、米市民レベルの反応も視野に入れながら、21世紀のアメリカ外交と国際関係の方向性を考察することを通して、「暴力の連鎖」の克服と平和創造の可能性について考えます。
 3年秋学期には、ゼミの研究をもとに、名古屋地区の国際関係関連ゼミの合同発表会である「名古屋国際関係合同ゼミナール」(今年度で32回目)に報告参加することが課題です。
学修目標 1.「考える」・「議論する」を大切に「学ぶこと」の楽しさを発見し、「地球市民」の一人として国際関係への理解と平和創造に向けた「知恵」を身につける。
2.英米学科に学ぶ学生として、国際関係・アメリカ外交の勉学を進めながら、自らの関心と結びつけて英語運用能力を一層高めることにも留意する。
授業計画 1〜8 アメリカ外交と国際関係をめぐる歴史と現状に関する基礎的学習
9   名古屋国際関係合同ゼミナール報告テーマの検討・決定
10〜15 合同ゼミナール報告に関する基礎的研究
16〜25 合同ゼミナール報告に関するリサーチ、報告原稿作成
26〜30 現代国際関係・アメリカ外交に関する文献の検討
授業時間外の学習(準備学習など) 1.報告担当者の演習受講生は、文献の精読ないしは独自のリサーチをもとに報告準備を行う。
2.報告担当者以外の演習受講生は、文献の精読とともに、報告者から事前に送付される議論点についてあらかじめ考えておく。
評価方法 出席重視。演習への積極的姿勢が重要となる。
テキスト 最初の講義時に指示する。
その他