41581 アメリカの社会
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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大井 由紀 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 移民(越境移動)論 |
授業概要 | 旅行者・留学生・労働者・難民などグローバル化の中で人が国境を越える/越えざるをえない理由は多様化している。こうした移民・越境は社会科学(社会学・政治学・歴史学・法学など)の諸領域で研究されてきた。本講義では各分野がどのような関心のもと、どのような視角で移民を考察してきたのか概観する。既存の国家や社会(アメリカ)にとって移民がどのような意味をもつのか考えるだけでなく、逆に、移民・越境という視角から国家や社会について再考する機会としたい。 |
学修目標 | 1.)移民研究の基礎知識を学習する 2.)移民が国民国家や社会にもたらしている変化を理解する 3.)移民を分析する視角・方法を学習する |
授業計画 | 1.イントロダクション:現代社会と移民 2.人はなぜ国境を超えるのか?(1)プッシュ・プル要因 3.同化論:受入社会における移民の位置づけ 4.移民政策と人種 5.移民の女性化:女性移民の増加と再生産労働のグローバル化 6.トランスナショナルな世帯形成 7.シティズンシップ 8.主権:国民国家における移民の位置づけ 9.人はなぜ国境を超えるのか?(2)「精神移民」・「文化移民」 10.越境とナショナル・アイデンティティ 11.トランスナショナリズム 12.越境する意味:移民にとって国民国家とは? 13.アメリカと他国の移民研究の比較 14.まとめ:「移民」とは誰か? |
授業時間外の学習(準備学習など) | 2・3回に一度、講義内容に基づくアサイメントを出す予定 |
評価方法 | 宿題50%、学期末レポートないし期末テスト50% |
テキスト | 配布資料 |
その他 | 参考図書:杉原薫ほか(1999).『岩波講座 世界歴史19:移動と移民』岩波書店 Brettel, Caroline & James Hollifield (2008). Migration Theory: 2nd ed. New York: Routledge |