南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
森山 幹弘
他の科目との関連 2009年度まで開講されていた科目「インドネシア文学研究」の内容と今年度の授業は重複する部分が多い。
他学科履修
副題 文学・言語と政治・社会の関係について考えてみよう
授業概要  インドネシア文学というものは決して自明のものではない。まずもってインドネシアでは多くの言語が存在し、それぞれに文学を有しているからである。次に、その言葉の成立が政治的なものであったことを考えると、インドネシア文学自体の政治性ということを無視するわけにはいかない。この授業では「インドネシア文学」とインドネシア語の成立について考察した後、政治・社会と文学・言語のあり方について一緒に考えていく。
 受講者は、初回の授業で示した課題リストから自分が担当したい作品・テーマを選びレジメを作成し発表した後、それをレポートにまとめて提出する。
学修目標  インドネシアの文学を通して、インドネシアの社会と歴史像を描くこと、また個々の文学作品と社会との関係を分析するための視点を身につける。
授業計画 第1週 文学の意義、文学と社会
第2週 東南アジアの文学とインドネシアの文学
第3週 ムラユ語からインドネシア語へ
第4週 ムラユ文学からインドネシア文学へ
第5週 19世紀末のムラユ語文学と植民地都市バタヴィアの文学空間
第6週 二つの文学の伝統
第7週 詩の世界
第8週 読者の広がり
第9週 「9・30事件」とプラムディア・アナンタ・トゥール
第10週 スハルトの新体制(Orde Baru)下の文学
第11週 レフォルマシ「改革」前後の文学
第12週 メディアと文学
第13週 イスラムと文学
第14週 グローバリゼーションの中の地域性と文学
第15週 定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 授業中に配布する資料を、次回の授業までに読み込んでくること。
評価方法 出席と課題(50%)およびレポート(50%)で評価する。
テキスト 宇戸清治・川口健一編『東南アジア文学への招待』段々社、2001年。補足資料等は授業中に配布する。
その他