南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
1
担当者
林 順子
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 史料から近世経済史を読む
授業概要 このゼミでは、歴史のなかに現代経済の成り立ちや問題を探ることを目的とする。
現代社会は先人たちの行動の積み重ねの上に成り立っている。歴史には数多の“ヒーロー”が生まれているが、経済社会を実際に支えているのは、名もない人々である。中部経済について言えば、今の発展を支えているモノ作りの源流は、江戸時代にさかのぼることができるが、それはこの地域の地理的環境と尾張徳川家による経済政策、さらに当時の市井の商人たちの経営努力に因るものであり、一方、現在のこの地域の不況の原因のひとつも、その歴史のなかにあるといってよい。
このゼミでは主に村方、町方の人々が書いた文書に触れながら、彼ら庶民の力強さを感じて欲しい。全体の流れとしては、史料読解や論文の書式など、論文執筆に必要な基本的な技術を学びつつ、日本、特に近世尾張の経済史の流れをつかむ。
学修目標 (1)史料を読み、理解することに慣れる。
(2)書評やレポート、論文執筆に必要なルールを修得する。
(3)近世経済史の概要をつかむ
授業計画 <春学期>
1.オリエンテーション
2.図書館見学
3〜13.テキスト輪読。
 オリエンテーション時にグループ分けをし、各グループに史料を与えるので、
 毎回1グループが発表し、その後、グループ外のメンバーが質疑応答を行う。
14.夏期合宿の課題説明ほか打ち合わせ
<夏期合宿(予定)>1泊で東海地方の何処かで実施.
<秋学期>
1〜14.テキスト輪読。
※毎回、最初の30分ほどを古文書(原文書)の解読の学習にあてる。
授業時間外の学習(準備学習など) (1)前もって渡した古文書を出来る限り解読してくること。
(2)課題発表にあたったグループはその発表準備をすること。
評価方法 発表の内容や他グループの発表に対する発言の頻度や内容で40%、書評や修了論文40%、その他のゼミ活動(合宿、コンパの企画や参加など)20%
テキスト 使用しない。課題はプリントして配布する。但し、手元に“くずし字解読字典”の類が1冊あると便利である。これについてはオリエンテーションのときに紹介する。
その他