南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
水谷 重秋
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 分配の正義論
授業概要 「成熟経済と不況」という状況のもとで所得・資産格差が拡大している現代日本においては、分配問題を適切に解決することがきわめて重大な課題となっている。本授業では、下記の文献を輪読することにより、「何をどのように分配することが正義にかなった分配といえるか」という「分配の正義」に関する主要な理論を、哲学的かつ経済学的に学習する。
学修目標 分配の正義とはそもそも何かということを理解したうえで、「貢献に応じた報酬」という分配理論の内容を正確に理解することを学修目標とする。さらに、外書講読という授業名に恥じないように、正確な英語の読み方に習熟することも重要な目標になる。
授業計画 授業は、受講生に1文ずつ割り当てて日本語に訳させる。まずは学生による日本語訳の発表ということになるので、予習は絶対必用条件となる。本授業で用いるテキストの内容は次のようになっている。

分配の正義について
  経済財
  大域的正義と局所的正義
  正義の原理
  正義の理論について
  平等主義
  社会契約
  自由至上主義とマルクス主義:2つの特殊ケース
功績と労働の果実
  功績
  貢献に応じた報酬
  労働の果実
授業時間外の学習(準備学習など) 毎回の予習は絶対必要条件である。
評価方法 評価は、(1)出席(20点)、(2)日本訳の出来具合(20点)、(3)期末試験の出来具合(60点)である。
テキスト Hilde Bojer, Distributional Justice, London and New York: Routledge, 2003.
その他