南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
井上 知子
他の科目との関連 「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」、「経済学のための数学」の単位既得が望ましい。
他学科履修 不可
副題
授業概要 ミクロ経済学を一通り学んだことのある学生を対象に、効率的に資源配分行われていない状況をいくつか取り上げ、現実経済の完全競争モデルでは描ききれない部分を、余剰の概念を用いて説明する。テキストの第3章「資源配分の失敗と市場の質の向上」を中心に講義を進めるが、この際に必要となる数学的基礎、およびミクロ経済学の基礎のサーベイについても適宜行う。
学修目標 ・与えられた経済問題を最適化問題として定式化し、それを解くことができる。
・さらに、その問題を、「余剰」の視点からグラフを用いて説明することができる。
授業計画 1.政府の失敗1:物品税
2.ミクロ経済学の基礎知識1(余剰の概念、平均概念と限界概念)
3.ミクロ経済学の基礎知識2(主体行動の理論、厚生経済学の第1定理)
4.政府の失敗2:生産補助金
5.政府の失敗3:価格の上限や下限の設定
6.政府の失敗4:数量規制
7.政府の失敗4:国際貿易と規制
8.公共財1:公共財と費用負担、最適供給の条件
9.公共財2:受益者負担とタダ乗り
10.外部効果1:私的費用と社会的費用、市場均衡とピグー税
11.外部効果2:コースの定理
12.外部効果と環境
13.外部効果の内部化と市場の相互関係
14.情報の非対称性
授業時間外の学習(準備学習など) 講義プリントにある練習問題を次回の講義までに解いておくこと。
評価方法 定期試験で評価する。ただし、定期試験(100点満点)の結果が60点に満たなかった場合は、確認テストの結果を考慮する。
テキスト 以下の教科書の必要部分を適宜コピーして配布する。
矢野誠『ミクロ経済学の応用』岩波書店
その他