51743 労働経済学B
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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岸 智子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | オーストラリアの労働市場政策 |
授業概要 | 日本の労働市場は特に1990年代以降、大きく変化している。失業率の上昇、非正規労働者の増大、若年者の雇用不安、経済格差の拡大などが人々に不安感を与えている。 このような労働市場の変化は日本に特有ではなく、多くの先進国に見られる現象である。先進諸国は、失業や所得格差の問題に悩み、さまざまな政策によって雇用創出や格差是正に努めている。とくに、失業者や無業者を職業生活へ移行させるにあたって政府が重要な役割を果たしている国もある。たとえば、オーストラリア政府は1990年代以降、Mutual Obligationなどの労働市場政策によって失業者・無業者の職業能力の向上と就業促進に努めている。 労働経済学Bでは諸外国の労働市場の実態と労働市場政策を日本のそれと比較し、とくに1990年代以降のオーストラリアの労働市場政策を振り返り、政策効果の分析を通じて、今後の日本の労働市場政策について考える。 |
学修目標 | 1.労働経済学の基本的な用語の意味を理解する。 2.統計資料の見方を習得し、労働市場の実態を理解する。 3.外国の統計資料になじむ。 4.国際比較に関する基礎的な知識を身につける。 |
授業計画 | 1.労働経済の基礎概念と基本的な理論 2.日本の労働統計の見方 3.諸外国の労働統計資料の見かた 4.先進国における労働市場の変化 5.アメリカ、イギリスの労働市場とその変化 6.オーストラリアの労働市場とその変化 7.オーストラリアの労働市場と日本の労働市場 8.オーストラリアの労働統計の見かた 9.オーストラリアにおける社会保障と就業支援 10.オーストラリアの若年者の就業状況 11.オーストラリアの労使関係とその変化 12.労働市場政策とその効果 13〜14.福祉から就労へ 15.まとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | ホームページ上に練習問題を掲載する。 |
評価方法 | 出席状況とレポートおよび期末試験の成績を総合して評価する。 |
テキスト | プリントを配布する。 |
その他 |