南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
田畑 吉雄
他の科目との関連 資本市場論と関係が深い
他学科履修
副題
授業概要 資本主義経済が社会主義経済を優越する理由の1つは、稀少資源の効率的な配分と利用について、市場メカニズムに委ねている点である。ファイナンスは資本を証券の形で取引する市場である金融・資本市場を対象とする。そこでは証券の価格形成という機能に加えて、リスク移転がある。そのメカニズムは、金融資産の需要と供給が一致したとき、市場価格をリスクプレミアムと呼ばれる各種のリスクに配分することである。
ファイナンスAでは、金融・資本市場の基本的な考え方を述べ、そこで取引される代表的な資産と性質について説明する。テキストの使用を前提に講義を進める。
学修目標 金融・資本市場での各種資産価格の形成メカニズムを解明し、資本主義経済システムが提供する市場価格という情報を用いて、産業活動に投入される各種資源の種類と量の効率的な配分に関する理解を深めること
授業計画 1.資本市場とその役割
2.さまざまな金融資産
3.複利計算と割引計算
4.株式とその価格過程
5.リスクとリターン
6.無裁定の考え方
7.株価の二項モデル
8.調整日または中間試験
9.ポートフォリオ理論に必要な数学入門
10.ポートフォリオ理論(1)
11.ポートフォリオ理論(2)
12.市場の均衡と株価
13.資本資産評価モデル(CAPM)
14.調整日
授業時間外の学習(準備学習など) 新聞の経済欄を読んでおくこと
評価方法 中間試験と期末試験の成績のウエイト付き和による
テキスト 田畑吉雄著:フリーランチと金融工学(牧野書店2009)
その他 数式を多用するので、数式アレルギーのあるものは履修しても無駄である。