南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
薫 祥哲
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題
授業概要  経営業務のさまざまな意志決定を行う上で、数量的データの分析は不可欠である。単に「平均値」や「分散」といった記述統計の概念以外に、統計的な「仮説検定」や「回帰分析」等の手法を理解することは、データの有効利用に多いに役立つ。
 講義では、一般的な統計学の概念と変数相互間の相関関係の説明からはじめ、仮説の立て方とその仮説の統計的検定に進む。さらに、変数相互間の関係を表わすモデルを考え、最も広く使われている「最小二乗法」による回帰分析を学ぶ。時間があれば、ロジット・モデル等の「最尤法」に基づく回帰分析も取り扱う。主としては、同時点内の横断面データの分析中心に講義を行い、時系列データは扱わない。
 個々の学生が実際にデータを分析出来るように、PCやコンピューターの操作も説明する。統計パッケージとしては、PCをベースとしたTSP(Time Series Processor)と呼ばれる計量経済学用のプログラムを使用する。この授業では、PCを使った演習と普通教室での講義を平行して進める。教科書以外に必要な参考文献は、講義の時に配布する。
学修目標  データ分析の有効性と面白さを理解することを目標とする。
授業計画  データ解析では以下のトピックスを扱う。
1)TSP 統計プログラムの使い方(イントロダクション)
2)ランダム変数(無作為変数)
3)パラメータの統計的推定
4)離散分布・連続分布・正規分布
5)中心極限定理と t 分布
6)仮説検定の手順(その1)
7)仮説検定の手順(その2)
8)回帰分析とは
9)最小二乗推定(その1)
10)最小二乗推定(その2)
11)決定係数、パラメータの t 検定とF 検定
12)ダミー変数とトレンド変数
13)最尤法とは
14)質的応答モデル(ロジットモデル)
授業時間外の学習(準備学習など) 授業内容を復習しながら、TSPプログラムを使ってレポートを作成すること。
評価方法 学期中に提出する4〜5回の練習問題(50%)と、最終レポート(50%)の内容で成績を評価する。
テキスト 和合肇・伴金美著『TSPによる経済データの分析』第2版、東京大学出版会、1995年
その他